英連邦墓地

英連邦墓地

今日もどうやって一日を過ごすのか途方に暮れながら家を出る。県立図書館新館で八代目桂文楽のCDを視聴。演目は『よかちょろ』『鰻の幇間』『松山鏡』 1966年から67年の録音のようだ。文楽の『鰻の幇間』は前から聴きたかった演目。楽しく聴いた。私が一番乗りの客だったのだが、従業員というか事務の人の話し声がうるさい。ヘッドフォンでの視聴なのだが、どうも気が散る。
その後、三階に上がって新聞などを読んでから図書館を離脱。昨日と同様、藤棚商店街を歩いてから結局のところ、保土ヶ谷まで行って、松屋で牛丼を昼食にいただく。その後、バスに乗って児童遊園地で下車。横浜在住20年にして初めて、英連邦戦死者墓地を訪れた。
横浜の名所といえば、外人墓地。山手のそれが有名だが、それ以外に後、三ヶ所あることはあまり知られていないだろう。
山手のすぐそばにある根岸の外人墓地。さらに中国人が眠っている地蔵王廟、そしてイギリス人のための英連邦戦死者墓地。
英連邦戦死者墓地だけ、保土ヶ谷東戸塚の半ばの山の中にある。その存在は前から知っていたし、となりの児童遊園地には行ったことがあるのだが訪れたことはなかった。
まず児童遊園地を散策。もうそろそろ雨が降り出しそうな気配。こんなに広かったかなあと思いながら歩く。もう随分紅葉していて、横浜にいるとは思えない。ぐるっと廻って、戦死者墓地に入る。前にテレビで見ていたのだが、実際に行ってみると随分印象が違う。平日ということもあるのだろうが、ほとんど人影もなく、これがイギリス式なのか日本の墓石とはまったく違う所謂レリーフのような墓が整然と並ぶ光景に驚かされた。さらに奥へ行くと違う墓地があった。インドやパキスタン、アフリカと戦地によって墓地が分けられているようだ。
ここは本当に穴場といっていいだろう。あんまり有名になっても何だし、場所が場所だけになかなか人は集まらないだろうが、心ある方々には訪れてみてほしい。保土ヶ谷駅あるいは関内北口からバスで児童遊園地下車。