11月29日黒門亭第一部

『道灌』
古今亭志ん坊
『竹の水仙
林家たけ平
『妾馬』
桃月庵白酒
仲入り
『つるつる』
柳亭左楽

開口一番はどうやら、古今亭一門の前座さん。私の位置からだとめくりの下の部分が見えないので、「志ん」までは読めるのだがその下がわからない。志ん坊という名前で志ん橋さんの弟子だと後で判明。卒なくよく通る声で、前座さんとしては及第点。
三平一門は下手という偏見が個人的にある。だが、たけ平さんは正蔵門下の二つ目らしいけれど、なかなかうまい。甚五郎ものの演目だが、考えてみたら聴くのは初めてだと思う。
今日の目当ての白酒師匠だが、その前にさっさとテレビクルーが退場していった。鈴本の下席で三三さんと交代でトリを勤めているそうで、そんな枕から噺に入っていった。途中、言葉の間違いなどもあったが相変わらず達者で楽しませてもらった。
ないと思った仲入りからトリの左楽師匠はお初。古の大名跡を敬称されているがそんなにおもしろくない。師匠の八代目文楽の得意演目だったがいまひとつ。正直、噺よりも師匠文楽とお旦の思い出噺の方が楽しめた。