横浜は山深い

今日は初回の失業認定日なので職安に行く。案に相違してあっさり終わったのでその後の時間つぶしに苦労する。一応スーツを着ていったりしたのでますます行動に制限が付く。伊勢佐木をぶらぶらしてとりあえずドトールでアンパンを食べつつ一服する。
それからさて図書館にでもいこうかどうしようかと悩みつつ、阪東橋方面に歩く。ふと見ると横浜橋商店街が見えたのでそのままそちらの方へ行き、アーケードを抜け三吉橋商店街も突っ切りずんずんと行く。やたら急な坂を登り平楽に出る。右に行けば中村橋、左に行けば山手だが山を横切ることにし、さっき上ったばかりなのにすぐに下り始める。つまり尾根を横切ったことにある。この辺は久保山同様寺町のようで墓地とか火葬場らしきものがあり、夜中に歩くときっと不気味だろう。
さてさてどこに出るのかいなと思いつつ歩いていくと山元町に出た。こんなところに出るのか、本当に横浜は山と谷だなあと考えながら根岸森林公園に行く。今日はやたらと暑い日でこのだだっ広い公園は子ども連れ、カップル、ひとりで木陰で昼寝をする人などなどはっきり言ってこんな平日の真っ昼間にスーツ姿の人間は独りもいない。オレって怪しい奴だなあと汗を拭いつつ小憩。心情を別にすれば平和な昼下がりだ。
公園を抜け前から気になっていた古色蒼然とした塔らしき建物のそばまで行く。ここいらが競馬場だったころの一等観覧場(正式名は違うかもしれん)とのことでいまは工事だかの柵に覆われているが赤レンガ倉庫共々趣がある。こっちからどこかに抜けられるかなあととりあえず歩く。この辺一帯は米軍の住居がたくさんあるのでそこを通り抜けられれば楽なのに当然立入禁止なのでうまくいかない。根岸台、不動坂といったところを歩き、ここは行き止まりかといったところを行くと案の定米軍住宅が行く手に立ちはだかる。しかし良く見るとその境目に道らしきものがあるのでおっかなびっくりいくと下に降るすごい階段があった。そこを降りると掘割川沿いの道にたどり着いた。
ほとんど息も絶え絶えに成りながらある程度知っている道を歩く。根岸橋から天神橋と行き中村橋より商店街に曲がり蒔田商店街にたどり着いた。そこでホカ弁と酒を買い、家に帰ってシャワーを浴びてビールを飲んでとりあえず寝た。
起きて鏡を見たら日に焼けていた。