第14回 左龍・甚語楼二人会

通常この二人会の冒頭は左龍・甚語楼の両師が対談というか挨拶をするのだが、左龍さんが仕事の関係でまだ浅草にいるということで主催者である演芸評論家・瀧口雅仁氏が甚語楼さんと登場。甚語楼さんのいうようにいささか噛み合わないトークを展開した。そのあと本当の開口一番の前座さん。多分初めての百栄さんのお弟子さんであった。続いての甚語楼さんの演目はずいぶん前に四人廻しの会で三三さんが演っていた噺。遅れてきた左龍さんは亡くなった喜多八師匠のお得意だった噺。私も鈴本だったか喜多八さんで聴いたことがある間抜けな泥棒の噺だ。左龍さんというのは表情の変化が非常に楽しい。泥棒の親方と子分の対比が笑える。
仲入り後は再び左龍さんで相撲ネタ。これも高座で何回か聴いた覚えがある。トリネタは以前、志ん朝師匠のをビデオで何度も視ているが生では初めてかな。冬の噺である。
終演後、どこかに寄ろうかとも思ったが、散財が続いているので新日本橋駅からまっすぐ家路に着いた。

浅草の裏

もう雨ばかりの毎日が続いている。さて今日は降らないかと思われる天気だ。仕事からの帰宅途中、新杉田ユニクロでシャツでも買おうと思いついたが、まだ開店まであるのでドトールに入る。買い物を済ませるといったん家に帰ってから出かけることにする。
横浜駅でJRに乗り換え、例によって鶯谷駅に降りると降ってやがる。とりあえずドトールに入る。相変わらず混んでいる。それに客層がいつものように多彩というか不思議なのだ。雨は次第に強くなっているがこちらは傘を持っていない。しかたがないので状況が良くなるのを待つしかない。
どれくらい経ったのか多少小振りになったところで店を出て歩く。吾妻橋のひらいというどぜう屋さんに行くことにする。金杉から国際通りに出る。後から考えてみれば左に行けばよかったのだが道なりに向かった。三ノ輪の駅を通り自分の信じる道を歩いているといつのまにやら町名表記が清川となっている。廻りは簡易宿泊所が多く、一人なのだが明らかに誰かと話しているおっさんがいたりする。変なところに来ちゃったなと思ったが仕方がない。なんとか桜橋に辿り着き隅田川を渡り、隅田公園沿いを歩いて枕橋を渡ってお店を見つけた。
前にこのお店に来たのは何年前のことになるのだろう。入ると先客はなし。ビールの大瓶と丸鍋、アサリのヌタを頼んだ。お通しは大根を薄切りにしたものにカツオの塩辛を和えたものでこれがなかなかおいしい。ビールの後は菊正宗を常温で二本。丸鍋をおかわりして終了。それなりに酔って店を出て吾妻橋駅近くのゆで太郎で季節の薬味蕎麦というのを食べて、地下鉄で帰ってきた。車中寝てしまい、気づいたら横浜駅であった。

また読みもしないのに

さて相変わらずどこにも行かないお休みを過ごした。それにしても暑い。なんだかんだと蒸し暑い。
当然家にいても暑いので出かけることにする。コーヒー豆が切れていたのでとりあえず伊勢佐木の南蛮屋を目指して歩く。珍しく平戸桜木道路沿いに行く。当たり前だが外も暑い。場外馬券売場から溢れてくるおっさんたちを回避しながら、南蛮屋でいつものアマレロブルボンを買った。それから有隣堂に寄ってから、サミットから横浜橋商店街でキムチを買って帰宅。
[Book]
途中、ネットで本を三冊購入。久しぶりにとち狂って哲学本を買ってしまった。多分読まない。
哲学史講義 1』 G.W.Fヘーゲル、『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』 、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』 ジェーン・スー、『桃月庵白酒と落語十三夜』 桃月庵白酒杉江松恋
哲学史講義 1 (河出文庫)
([し]10-1)私たちがプロポーズされないのには、101の (ポプラ文庫)
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)
桃月庵白酒と落語十三夜

不忍通り

土曜日、ちょっとした手違いで思わぬ残業となってしまった。どこにも行かずさっさと家に帰ってそのままなにもしなかった。
前日がそうだったので、今日は早朝から出かける。とはいっても当てはなかったが横浜駅でJRに乗り換え品川で下車。構内にある吉利庵という蕎麦屋でかき揚そばを食べる。かき揚がやたらとでかく、その分値段も500円と高い。いろいろ考えて池袋方面に向かう。目白駅で降りる。駅前には学習院関係の高校生だか中学生が20人ぐらいいた。彼らと同じ方向、千登勢橋方面へ歩を進める。不忍通りに突き当たったのでそのまま不忍通りを歩くことにした。そういえば何年か前の大雪の翌日、ここら辺を歩いたっけ。今日は雨が降るんだか降らないんだがといった変な天気でずいぶん涼しい。護国寺から千石と行き、白山通りを越えたところにキャピタルコーヒーという店があったので一休み。
道灌山下まで来たところで不忍通りを離れ、西日暮里駅方面へ向かう。どうも界隈でお祭りらしくそれらしい服装の人が行きかっている。線路沿いの尾根道に上ると出店が出ている。ここにある諏訪神社の祭礼らしい。参拝して谷中方面に抜ける。墓地を抜け言問通りを歩いて鶯谷の駅前に到着。ドトールに入る。こちらは元三島神社のお祭りらしい。
さてその後寄席にでも行こうかと思っていたのだが例の如くめんどくさくなって御徒町まで歩いて、JRに乗って帰ってきてしまった。

残暑厳しきおり

久しぶりに病気が発症してしまって、ネットでいろいろと買いまくってしまった。
チャットモンチーとKIRINJIとビートルズのCD・DVDと明石散人の本だ。
『chatmonchy has come (Forever Edition)』、『耳鳴り (Forever Edition)』、『生命力 (Forever Edition)』、『告白 (Forever Edition)』、『Awa Come (Forever Edition)』、『YOU MORE (Forever Edition)』、『変身 (Forever Edition)』 チャットモンチー、『11』、『ネオ』 KIRINJI、『アンソロジー1〜3』、『アンソロジーDVD』 ザ・ビートルズ『二人の天魔王―信長の正体 増補版』 明石散人

日曜の夜席

とにかく暑い。世間はオリンピックとか高校野球とか、いろいろとさらに暑苦しい。毎度のように時間を持て余す日曜日、とりあえずクリーニング店に出かけ、横浜駅のキオスクで週刊碁を買い、東口ドトールで一息入れてから伊勢佐木方面へ向かう。
途中平沼橋近くのありがた家という家系ラーメン店でネギラーメンを食べたがまあなんというか可もなく不可もないといった感じだった。南蛮屋でコーヒー豆を買って、カトレアプラザで酒のつまみを買い、横浜橋商店街でキムチを買ってから曙町のバス停から神奈中バスで一旦帰宅。ちょっと横になるが大して眠れないので意を決して鈴本の夜席に行くことにした。
鈴本演芸場八月上席夜の部

『道灌』柳家寿伴
『転失気』古今亭志ん吉
『太神楽』鏡味仙三郎社中
『牛ほめ』桂南喬
『強情灸』橘家圓太郎
『三味線漫談』柳家紫文
『新粗忽長屋』三遊亭鬼丸
『千早ふる』橘家文左衛門
仲入り
『漫才』ホームラン
浮世床 将棋・本』桃月庵白酒
『漫才』ホームラン
『子別れ 子は鎹』蜃気楼龍玉

日曜の夜席ということで予想はしていたが、それ以上のお客の少なさ。客席の半分も埋まっていない。やっぱり日曜の夜はねらい目だな。
開口一番の前座さんは柳家三寿師匠のお弟子さん。とはいっても三寿師匠という人はかわら版の年鑑くらいしか見たこともない噺家さんだ。先代小さん門下でそれなりのお年齢のお方だが、そういう人のお弟子さんというのはある意味そそられる。前座さんの定番をこなして、お次は志ん橋門下の若手。これまた寄席ではよく聴く噺。お馴染みの太神楽だが、一人だけ初めてみる顔があった。考えてみれば寄席に来たのも久しぶりだから仕方のない話か。続いてはベテランの師匠、私は初見、これまた寄席ではよく聴く与太郎噺。圓太郎さんは実に人にあった噺。紫文さんもも久しぶりに聴いた両国橋で崩れ落ちるいつもの話。初めて見るのは鬼丸さん。オレオレ詐欺粗忽長屋の世界に取り入れた新作を聴かせてくれた。仲トリは文蔵を襲名する文左衛門師匠。随分前に聴いた池袋でもそうだったが、『とわ』の意味をトリの龍玉さんに投げかけて引っ込んだ。
仲入り後はホームランの漫才で楽しみ、白酒さんは浮世床で爆笑を誘う。白酒さんも行っていたが、夢葉さんの代演であるアサダ二世と連絡が取れないことが発覚。ホームランのお二人が再び登場し、アサダ二世のエピソードを披露してようやくトリの時間となった。龍玉師匠を聴くのは何年か前の池袋の『道灌』だったかな。所謂、落語のスタンダートを演ってくれた。この噺を聴くのはずいぶん前の志ら乃さん以来であろう。この手の人情噺はちょっと苦手だが多少うるっと来てしまうなあ。それにしても雲助一門はみんな揃って立派な真打だ。
追い出し太鼓に送られて演芸場を出る。空いていたから退場もスムーズ。上野駅まで歩いて東海道上野ラインのグリーンで帰宅。日曜日の夜のせいか混んでいた。
『エジプト十字架の謎』読了。ラストは冒険小説のようだったが、いろいろと細部のエピソード、夫人の浮気とかがほっぽりだしたままだったのがちょっと引っかかる。

神田でレモンサワー

今日はやたらと暑いが、せっかくの休みなので用はないが、東京まで出かける。毎度のように上野界隈をうろうろしたがやはり強い日差しが容赦なく襲ってくる。浅草にでも行こうかと思ったが、隅田川の花火大会当日ということで避け、神田駅まで行く。土曜日の神田駅界隈は横浜や上野と違って人も少なく、落ち着く。
ぐるぐるっと歩き廻ってからやっと鍛冶町にあるやきとんの店「まるし 神田店」に入る。先客はなし、カウンターの端に陣取ってとりあえず生ビール、ここはサッポロだ。お通しはキャベツの千切り。焼きとんの盛り合わせ5本とアボガドの生海苔載せを頼む。その後レモンサワーを飲んだ。その後入ってきたお客は一組だけ。小一時間で新日本橋駅から帰宅。車中、寝てしまい横浜駅で降りそこなうところだった。