池袋演芸場

先月に引き続いて、残業が問題になっているらしく、じゃあ物のついでに休むことにした。残業しちゃダメなので、定時の6時に会社を出た。とりあえずいったん家に帰って、髭剃って風呂に入ってもまだ8時だ。多少時間をつぶしてから出かける。横浜駅で降りていつものようにドトールに行く。そこから有隣堂書店に寄って文庫本を1冊購入。

『いっぴき』高橋久美子

いっぴき (ちくま文庫)

いっぴき (ちくま文庫)

 


さらに経たってきた靴下を探してダイエー、さらに天王町マルエツ、イオンと行ってみるがなく、保土ヶ谷からJRに乗る。それにしても今日は暑い。梅雨も明けたらしい、まだ6月だぞ。横浜駅湘南新宿ラインに乗り換えて池袋を目指す。久しぶりに池袋演芸場に行くことにした。
この駅に降りるのさえ何年振りか?地下から上がって見た西口の光景は前と大して変わらない。チケットを買って入場。番組は始まっていて、前座さんはすでに終わり、高座では二つ目の馬久さんが枕を振っている。ということで演目。

池袋演芸場 6月下席 昼の部

『強情灸』金原亭馬久
権助魚』古今亭菊生
『釜泥』柳家三三
『音曲漫才』メオト楽団ジキジキ
『女天下』柳家小袁治
『普段の袴』柳亭市馬
仲入り
『ひろっちゃったよ|』三遊亭天どん
初天神柳亭左龍
『太神楽』翁家社中 小花 和助
『天災』古今亭文菊

平日の昼間にも拘らず、客席はほぼ埋まっている。みんな何をしている人なのだろう?とりあえず補助席に座ると江戸っ子の痩せ我慢の話をしている。そこから入ったネタは『強情灸』であった。確か、この人はどこかで観ている筈だ。次からは真打登場。菊生さんは先年亡くなった円菊師匠の息子さん、初めて拝見する。三三さんは泥棒の噺。枕で正蔵兄弟を弄っていて笑える。この演目は初めてかな?色物さんはお初の夫婦音曲漫才。旦那さんの世田谷キヨシさんと奥さんのカオルコさんのコンビ。失礼な話だが、カオルコさんの胸の大きさに驚いた。最初は旦那さんの方がギターを弾きながら引っ張っていってラストは奥さんがピアニカのおでこ弾きを披露してくれた。小袁治師匠のネタはブログでよく出てくる『女天下』というものであろう。仲トリは落語協会会長登場、侍の登場する噺であった。仲入り碁は何度目かの天どんさん。いつものように脱力した枕から新作。お金を拾ったことから始まる噺。左龍さんは登場してから羽織の紐を解きかけたが、これは着たままする噺だとまた紐を結びなおした。お馴染みの子供が活躍する噺だがこの師匠は表情の変化が本当に笑える。太神楽は翁家社中、小花さんと和助さんのコンビ、いままでなら小楽さんが加わるはずだが不在であった。まあそれなりの年齢だろうしいろいろあるのだろう。トリは文菊さん、何年振りかなあ?黒紋付で登場。何のネタかと思ったら『天災』だった。後半、涙が出るほど笑った。本当にこのネタは嵌まると楽しい。
やっぱり出かけるものだなあ。とはいっても次の機会になると出不精が発生するだろうが。