白酒・甚語楼ふたり会

『動物園』 三遊亭わん丈
時そば柳家甚語楼
『付き馬』 桃月庵白酒
仲入り
『牛ほめ』 桃月庵白酒
『火事息子』 柳家甚語楼

開口一番は最近、話題の本を出した円丈師匠のお弟子さん。多分初めてだと思う。前座にしては長い枕を振ってから演ったのは古典のような新作(?)であった。続いては冬の定番の噺。まあ小さん一門のお家芸であろう。仲トリは期待していた噺。テレビの録画で志ん朝師匠のを良く視ていたものだ。聴きたい演目を演ってほしい芸人さんで聴けるというのは大変ありがたい。やはり白酒さんの廓噺は楽しい。
仲入り後は寄席で前座さんがよく掛ける噺。このあいだ行った扇好独演会でも演っていた。しかし白酒さんで与太郎噺を聴くのは初めてかな。トリはこれまた冬の定番。この噺はずいぶん前に談幸さんで、他にも演者が思い出せないが生で何度か聴いていると思う。こういう人情噺は苦手だが、落語らしく途中くすぐりが入るとほっとする。テリー伊藤を若干劣化させたような初老の男性が近くに座っていたのだが、何故かコートも脱がず夏の花火大会の団扇を取り出し、前座さんの高座からほとんど舟を漕いでいた。はてさてこの人は何をしに来たのであろうか?
帰りも新日本橋から横須賀線で帰宅。久しぶりに千家でネギラーメンを食べる。時間にも拘らず満員。こんなに人気があるんだ。そういえば向かいにあったデニーズがいつのまにか無くなっていた。