第36回 アイとラクゴ
「のめる 」 古今亭駿菊
「鮑熨斗」  金原亭小駒
「佃祭」 桃月庵白酒
禁酒番屋」 古今亭志ん公
「穴泥」 古今亭志ん丸
「火事息子」 隅田川馬石
雲助一門会以来の会場はそれなりの入り、前座さんはなく始まった。開口一番は初めての噺家さんで初めての演目。軽い噺で初っ端にはちょうどいい。続いてもお初の方。きっちりした噺であった。二人出ては休憩が入るシステムで、仲入り後、お目当て登場。夏の噺を師走に聴く。この間、国立で雲助師匠で聴いた噺。会場も暖まったのか、笑いが多かった。次の人は確か二つ目、この人もきっちりとした芸風のようでつい先日、白酒師匠で聴いた噺であった。二回目の仲入りを挟んで、これまた国立以来二度目の志ん丸師匠。お顔と声にインパクトがあるよな、この人は。こちらは初めて聴く演目。なんか『死神』とか『転宅』『掛取り』とかいろいろな噺が新たに組み直されたような感じ。トリはこの会場での真打昇進の披露目も拝見して以来の馬石師匠。あの時は熱演であったが、ちょっと固かった。何年か経たせいか、肩の力が抜けた感じでなかなか良かった。この人情噺は随分前に談幸さんで聴いて以来か。
六人というのはちょっと長いかなあという感じもしたが、仲入りが二度あるのもなかなかいいかもしれない。
終了後は新宿まで出て、Oさんと飲む。ほとんど寝ていないの酔うのが早い。横浜から歩くこともなく帰宅した。