『定本漱石全集 第六巻』読了。
この巻には、所謂『三四郎』三部作の『それから』と『門』が納められている。『三四郎』同様、初読は高校ぐらいだろうか?それにしても淡々としたストーリーだ。『それから』は当時としては思い切り反逆的な話なんだろう。『門』はもう少しドラマティックな結末になるかと思ったらあっさりと終わってしまう。
さて月末の都内ぶらぶらである。
前日は実に久しぶりに有給休暇を取ったので、今日は朝から自由に動ける。とはいっても大してことはしていない。
東海道線に乗って東京駅で下車。八重洲地下街にある梅もとでもこもこの春菊天そばを手繰ろうと思ったのである。だが久々に訪れた地下街は工事中なのかまったくよくわからない。彷徨ったあげく諦めて地上に出て日本橋駅から銀座線に乗って稲荷町で降りる。出たところに立喰いそば店があったのでそこで野菜かき揚げ天そばを食べた。そこから清洲橋通りを歩いて鶯谷へ向かう。まだ早い時間にもかかわらず若い男女が多数、東京キネマ倶楽部の前で並んでいる。相変わらずこの界隈は怪しい。
そこから浅草方面を目指してみる。なにで有名になったのかしらないがコーヒー店のデンの前に人が並んでいる。最近はどこでも並んでいるがなにが楽しいのだろう。根岸界隈から竜泉と抜けると眼前に鷲神社が見えてきた。そこから雷門方面へ行く。土曜日なので人手が多い。浅草寺界隈には近づかず、江戸通りを蔵前方面へ行く。駒形どぜうで飯でもと思ったが予想通り店前は人が多いので素通り。空きっ腹を抱えて浅草橋から馬喰町を抜け神田まで来てしまった。ここでも江戸ッ子寿司でも入ろうかと思ったが時間も半端なので新日本橋から横須賀線のグリーンで帰ってしまった。
相変わらず仕事におけるストレスがやっかいだ。どうしてこうつまらないことでイライラするのだろう?
横浜駅西口の有隣堂に寄ってみたら、ちくま文庫の残部希少本コーナーが設けられていたので覗いてみたら、下記の本があったので買ってしまった。
『江分利満氏の優雅な生活』 山口瞳、『すみだ川気まま絵図』 松本哉
その他、CDも2枚、こちらはAmazon、買ったのはこちら。
『Green Onions]』 Booker T. & the M.G.'s、『The Meters』 The Meters
『二壜の調味料』読了。
表題作は読んだことがあるはずなのだが、ほぼ覚えていない。ラストがなかなか恐ろしいというか笑ってしまう。もともとファンタジーが本業の作者のようなので、ミステリとしてはいろいろ詰めが甘いところがあるがまあその辺はどうでもいい。なかなかおもしろかったが、お薦めというほどのものではないな。