国立劇場に行く

いままでけっこう行っていた平河町国立劇場が今年10月から建て替えということで、さよなら公演を行っている。ネットで確認したら、正月公演が通しで、遠山左衛門尉景元を主人公にした芝居があるらしい。席もありそうなので、予約して行ってみた。
ついでにいつもの休みに付け足して、4連休の最終日だ。横浜駅でお金を降ろしてから東横線に乗る。渋谷で半蔵門線に乗り換えて半蔵門で下車。10時過ぎに着いて、雨が降るなかアジャンタに向かう。アジャンタは10時開店なので、そこでカレーを食べることにした。流石にほかにお客はいない。マトンカレーとラッサムを頼む。久しぶりに食べたがやはり辛い。
そこから国立劇場に行って、チケットを受けだして、可否道でサービスのモカマタリを飲んだ。セブンイレブンでお茶を買って、国立劇場に戻って、入場。コインロッカーに上着を預けてから、プログラムと台本を購入。

 

『通し狂言 遠山桜天保日記』

未来へつなぐ国立劇場プロジェクト
初代国立劇場さよなら公演

竹柴其水=作
尾上菊五郎=監修
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 遠山桜天保日記 六幕十一場
    -歌舞伎の恩人・遠山の金さん-
      (とおやまざくらてんぽうにっき)
        国立劇場美術係=美術

序 幕  第一場  河原崎座楽屋の場
     第二場  花川戸須之崎政五郎内稽古所の場
     第三場  隅田川三囲堤の場
二幕目       安房国山中の場
三幕目  第一場  花川戸須之崎政五郎内の場
     第二場  山の宿尾花屋の場
     第三場  大川橋六地蔵河岸の場
四幕目  第一場  新潟行形亭座敷の場
     第二場  同    庭先の場
五幕目       北町奉行所白洲の場
大 詰       河原崎座初芝居の場


遠山金四郎
 尾 上 菊五郎
太夫女房おもと/河原崎座役者
 中 村 時 蔵
生田角太夫河原崎座役者
 尾 上 松 緑
尾花屋小三郎後ニ羅漢小僧小吉/河原崎座役者
 尾 上 菊之助
佐島天学/河原崎座役者
 坂 東 彦三郎
遠山家用人 樋口善之助/与力 大里忠平/河原崎座役者
 坂 東 亀 蔵
政五郎養女おわか/河原崎座役者
 中 村 梅 枝
太夫 河原崎権三郎/八州廻り 咲島千介/河原崎座役者
 中 村 萬太郎
捕手頭 佐藤清介
 市 村 竹 松
待乳山のおえん/河原崎座役者
 尾 上 右 近
楽屋番紋助
 市 村   光
八州廻り 宮森源八/河原崎座役者
 尾 上 左 近
河原崎座役者
 坂 東 亀三郎
尾花屋丁稚 辰吉/河原崎座役者
 尾 上 丑之助
河原崎座役者
 寺 嶋 眞 秀
河原崎座役者
 小 川 大 晴
笛方 六郷新三郎/旅の一座の座頭
 市 村 橘太郎
尾花屋番頭 清六
 片 岡 亀 蔵
須之崎の政五郎/座元 河原崎権之助
 河原崎 権十郎
行形亭女将お滋
 市 村 萬次郎
遠山家家老 簑浦甚兵衛
 坂 東 楽 善
羅漢尊者
 市 川 左團次
        ほか

主人公は遠山の金さんではあるが最初と最後が見せ場で、内実は心中したが生き残ってしまった大家の若旦那が小悪党になり下がって、同様の連中とつるんで悪事を働くがそれを遠山様がうまく納めて、質素倹約令のため、存続の危機だった歌舞伎界も救うというお話。
なにも考えなくていいストーリーで初春に相応しいではあろう。流石に菊五郎も齢八十を超えて、このくらいの出番が相応かな。御白洲の幕ではちと足元が不安であった。これは以前にも書いたかもしれないが、あの下手くそな松緑がいい役者になったものである。下手だったと思っていたのはずいぶん昔ではあるが。
終わって、半蔵門線に乗って横浜駅。変なところで降りたらしく、横浜駅で買い物をするつもりだったが、京急に乗り換えて上大岡で、この寒気に備えて、ユニクロヒートテックを、京急百貨店で食料品を、地元のセブンでラーメンを買って帰宅。