白酒・甚語楼ふたり会

毎日暑い。日本中で熱中症による死者が出ている。もうこうなると夏の暮らしというものを考え直すべきなんだろうなあ。
そんな陽射しの中、落語会に出かける。東海道線に乗って東京駅で降りる。相変わらず人が多い。何故か東西線方面に出てしまい、呉服橋の出口で地上に出た。どこか見覚えのある光景だ。ちょうどあった三井住友銀行のATMで通帳記入をしてから日本橋方面へ向かう。読んでいた『エラリー・クイーンの冒険』が読み終わりそうなので時間つぶしに入った丸善で本を一冊購入。
『珈琲が呼ぶ』片岡義男

珈琲が呼ぶ

珈琲が呼ぶ

 


今年の初めにどこかの書店で見かけ、買おうかどうか迷っていた本だ。棚に一冊だけ残っていて奥付を見ると初版である。違う書店では2刷りのがあったけどなあと思いながらも買ってしまった。その後文房具コーナーなどを見て廻ってから神田方面へ。どこかでご飯と思って歩くが案の定どこにも足が向かない。結局のところいつも行く本石町のドトールミラノサンドCセットを頼んでいた。そこで『エラリー・クイーンの冒険』を読了。コーヒーをもう一杯飲んでから毎度の日本橋亭へ向かう。開場時間の前だが周りに人影はない。このあいだの会同様、暑さ対策で早めに客を入れたのだろう。受付は前座さんらしい。名前を言って前売り料金2,000円払って入場。中はほぼいっぱい。いつも座る辺りが空いていたのでそこに陣取る。そういうことで演目である。

白酒・甚語楼ふたり会

金明竹柳家あお馬
『胴切り』柳家甚語楼
木乃伊取り』桃月庵白酒
仲入り
鰻屋桃月庵白酒
『不動坊火焔』柳家甚語楼

開口一番は小せんさんのお弟子さん。といっても師匠の高座を観たことはない。金明竹のショート・バージョン。続いて甚語楼さんはナンセンスといえばそれだけの噺だが笑える。随分久しぶりの白酒さんは前にも話していた猛暑でも走っている皇居ランナーを皮肉ってから噺に入った。この噺は圓生師のを放送で観ているくらいだ。
仲入りに入るが満席なのでトイレも並んでたりする。前にも書いたことだが、演者さんにはこの方がいいに決まっているだろうがもう少しゆったりした感じがいい。
仲トリとトリネタはネタ出しだが他の二席は始まるまでわからない。何を演るのかと思っていたら鰻屋であった。これまた落語のための落語だろう。トリは何年かまえに花緑師匠で聴いている。そのときには三人の悪だくみのところから始まったので、銭湯で浮かれるところは聴けなかった。やはりあそこは爆笑だ。落ち近くに携帯のバイブ音らしき音が鳴ったのが残念だ。まったく電源ぐらい切れよ。
そのまま新日本橋駅から横須賀線に乗り毎度の如くジョイナスで食料品を調達して帰ってきた。