TOHO シネマズ小田原

いつものことだが相変わらずどこにも出かけない。休みになる前はどこかへ行こうといろいろ考えるのだが、いざその時になるとどこにも行かないということになってしまう。
昨日は早く仕事が終わったのでいつものひまわりクリニックに行って、薬を貰ってきたあと横浜西口に行って食料品を調達してそのまま帰宅してしまった。
そういうことなので日曜日は出かけようと思っていた。国府津と鴨宮のあいだにあるTOHO シネマズ小田原で10時から小津安二郎の『麦秋』を上映しているのを発見した。ネット上で予約をしてお金を払ってしまった。なので出かけるしかないのである。しかし考えてみれば東宝系のシネコンだからちゃんと調べてみれば上大岡辺りでもやっているのだろう。しかし前から二宮辺りを歩いてみたかったので、いい機会なので出かけた。
横浜駅でそばでも食べようかと思っていたがまだ開店前だったので、ベックスでモーニングを食べた。東海道線に乗って鴨宮で降りる。そこから小田原ダイナシティ・ウォークにあるTOHO シネマズ小田原を目指して歩く。だいたい20分も歩いたところで目的地に着いた。ティケットの手続きをしたがまだ時間がある。コーヒーでも飲もうかと思ったが映画館に付属しているところしか空いていない。近くにサンマルクカフェとかあるのだが、映画館の策略か10時開店なのだ。
20分ぐらいまえに会場に入ったが先客は一人もいない。結局私を入れて3人しか入っていなかった。
映画自体は以前にDVDで観ている作品なので内容はわかっている。主な舞台は鎌倉、東京、奈良なのだが昭和20年代後半の風景や人々の暮らしがいい。現実はどうなのかは知らないがそんなに混んでいない横須賀線、のんびりしたオフィス、明るいうちに帰宅ができる環境。戦後やっと復興が落ち着き、高度成長期にはまだ間がある時代。まったく今の殺伐とし希望のない現代とは違うのだ。

麥秋 デジタル修復版 [Blu-ray]

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 映画が終わってから外に出るとこのダイナシティというのはこの界隈の人にとっては田舎のイオンみたいなもののようで人が多い。今度は国府津まで30分ほど歩く。大してお腹も空いていないし、当初は川勾神社というところに行くつもりだったのだが、映画を観たことで満足したので、そのまま東海道線で横浜へ戻る。ジョイナスで買い物をしてあっさり帰ってきた。