伊豆へ

久しぶりにご両親から伊豆旅行のお誘いが掛かった。いつもなら、直接いつものいなとり荘に向かうのだが、たまにはどこかに寄ってみようと考えた。
今年だったかよく視ている「ブラタモリ」で天城をやっていて、それが好きで何回か繰り返し視ていた。そういう経緯があったので修善寺から天城、河津から稲取に入ることにした。
横浜駅崎陽軒の「ハマの朝ごはん弁当」とビールとつまみを買って、9時24分発の特急踊り子105号に乗りこんだ。この修善寺直通の踊り子号は廃止の噂もあるようだ。
定刻通り11時08分に修善寺駅到着。ここはパスモやスイカは使えない。何故か外国人旅行者がここのロッカーに荷物を預けている。ここに預けてどこに行くのだろうか?東海バスのチケット売り場で天城路フリーパスというのを買ってバスを待つ。
河津行のバスに乗って狩野川沿いを行く。30分ほど乗ったところの湯ヶ島温泉口にて下車。それにしても暑い。サングラスを掛け帽子を被って国道414号線天城峠方面に歩く。近くに天城遊歩道というのがあったようなのだがよくわからなかったので、でっかいダンプなどがけっこう行き交う国道をひたすら歩く。
40分ほど歩いたところで浄蓮の滝に到着。何台も観光バスが並んでいた。滝自体はかなり下ったところにあった。それほど大きくはなくどちらかというとこじんまりとした滝だ。右手には山葵田が続いている。滝のそばにも山葵田をやっているところがお店を出していたりする。あとは鮎の塩焼きを売っていたりしたが、草臥れてはいたがお腹は全く空いていないので、山葵の三杯酢漬けだけ購入。すぐに上にある観光センターに戻るがこれが一番きつかった。
案内板を見ると踊子歩道というのがあるので行ってみる。途中これまた外国人の旅行者とすれ違う。最初は普通の道だったが、途中から遊歩道らしくなってきた。ところが先日の台風の影響からか、倒木があったりと荒れ果てていて、歩きにくいことこの上ない。目指すのは滑沢渓谷である。荒れた道に苦闘しながら道の駅「天城越え」というところに出た。お店が4件ばかり並んでいるがどれも似たようなものを売っているようで、あまり購買意欲が沸かない。いつのまにやら雨も降ってきた。とりあえず踊子歩道を渓谷まで行ってみる。
着いた滑沢渓谷は本谷川と滑沢川の合流地点に辺り、なかなかに素晴らしく、きれいな水の流れが観られる。さらに近くに太郎杉というところがあるらしいのだが、かなり歩くらしいので断念。歩道の続きらしいところを行ってみるが、どうも怪しいので戻ってみると踊子歩道は台風の影響で通行止めだった。まだバスの時間があるので道の駅に戻ったが、時間を持て余したので414号線をまた滑沢渓谷のバス停まで歩いてそこでバスを待った。
この辺りは山葵田が多い。10分以上待ってやっとバスが来た。乗客は3人ぐらいかな。途中、旧天城トンネルは通行止めであった。天城トンネルを抜けて、河津のループ橋を通って、山を下っていく。
河津の駅に着いて、伊豆急に乗って稲取に向かうがご親族からは何の連絡もないので、不図、不安になって兄貴にメールを打ってみると親父から電話が入った。だがちょうどトンネルに入ったので通話は途切れた。
稲取駅に着いたら、改札にお馴染みのいなとり荘の送迎の方が待っていた。それからいなとり荘に入り、毎度の儀式を経てからいつもの618号室にお馴染みの仲居のTさんに案内され、久しぶりにご家族にご対面。
とりあえず、7Fの大浴場に入って、部屋でビールを飲んで夕食の時間を待つ。今晩は福祉団体の方々が泊っているようだ。毎度の夕食であるがなにか新しく作ったスペースに連れていかれた。去年行ったときにも思ったが、料理の質が若干落ちたような気がする。まあ不況だしな?しかし稲取は観光の目玉がない土地なので、温泉と料理しか売りがないので、そこでグレードが落ちるのは残念である。お酒もあんまり飲まずご飯も大して食べずにさっさと寝た。