鈴本演芸場六月上席夜の部

寝床から出たのは4時過ぎだった。外は雨が降っているらしい。「所さんの目がテン!」などを視ながら時間を潰してから出かける。相変わらずノープランで横浜駅まで行ってみる。なんとなくJRの改札を通って迷いながら小田原方面の電車に乗った。
このあいだと同じ大磯で降りる。今日は平塚方面に向かって歩き出した。湘南もここまで来るとは横浜辺りとは違い、山が迫ってくる感じがある。先日と同様海にも出ず、国道1号を平塚まで歩いてしまった。二宮の方が遠いかなあ。先日同様、どこにも寄らずに横浜まで戻り、キオスクで週刊碁を買ってから、今度は京急で上大岡まで出る。京急百貨店の地下で食料品を調達し、Wingのステーキ大地で日替わり弁当を2個買って帰宅。
家でちょっと飲んで寝たんだけど、目が覚めたのが2時半ぐらいだったので、めずらしくまた出かけることにした。久しぶりに寄席に行くのだ。
鈴本に着いたのは4時過ぎ。すでに夜席目当ての方が何人かいらっしゃったのでその後方に並ぶ。4時40分ぐらいに入場開始。多少混んでいるかなと思っていたがそれほどでもなかった。ということで演目。

鈴本演芸場六月上席夜の部

初天神』 林家きよひこ
『たらちね』 桃月庵こはく
『奇術』 ダーク広和
『普段の袴 』 柳家小八
『碁泥』 柳家小里ん
紙切り』 林家楽一
『熱血怪談部』 林家彦いち
『短命』 古今亭文菊
お仲入り
『漫才』 ホームラン
幇間腹古今亭菊之丞
『粋曲』 柳家小菊
『不動坊火焔 』桃月庵白酒

開口一番は彦いちさんのお弟子さん。女の子だ。昼の部のハネし太鼓も夜の部の一番太鼓も女流だったな。いまとなっては珍しくもないか。続いてはトリの白酒さんのお弟子さん。多分初めて。ダーク広和さんは久しぶりかな。相変わらずほかの手品の人とは違うステージ。昔の国鉄の車掌が持っていたような肩掛けカバン姿で、紐のマジックをやってくれた。喜多八師の唯一の弟子、小八さんは二度目かな。出だしはどうかなあと思ったのだけれど、八五郎登場からは爆笑であった。いぶし銀の小里ん師匠は以前にも聴いた演目。そしてなんとなく舞台慣れしていない感じが微笑ましい楽一さんだが、「百メートル走」「夏祭り」「脱穀機」といったお題を切っていた。彦いち師匠はご自身の新作。独特の雰囲気で登場した文菊さんは毎度の枕を振ってから、お馴染みの噺に。無言の表情だけで笑わせていただいた。
仲入り後はこれまたお馴染みのホームランさんの漫才。なんというかネタというよりは普通の会話のなかで笑わせてくれた。なんかこのネタを聴くのは久しぶり、太鼓持ちの定番で菊之丞さん、いい声の小菊さんと続いて、トリ登場。何を演るのかなあと思っていたが、『不動坊火焔』であった。寄席らしく「たらちね」「短命」といった前に出ているネタを噺に入れ込んで笑わせてくれた。
雨が降っているなか、上野駅から帰宅。横浜駅伊勢丹フードコートでビールを買って帰ってきた。