第2回桂米二一門会

何ということだろうか、なんだかんだともう4月だ。先週からすっかり桜は咲き誇り、天候の加減かそんなに散っていない。この国には花見というと常軌を逸する人々が多いのが不思議だ。桜の花には人の奥深いところにある何かを揺さぶるものがあるのだろうか?確かにちょっと目を離すと2日くらいで散ってしまうのでここというタイミングが難しい。とはいっても花なんぞ目を凝らしてやっと見つかるという時期に嬉々として花見に興じる人を何回も観てきた。
何にしても春だ。ここ数日どうなるのかなあというような状況の職場を離脱して一旦帰宅。髭を剃ってからいつもの横浜ひまわりクリニックに行く。いつもの薬を貰うのだ。土曜日にしては空いていたそこを出て、横浜駅界隈で買い物。エビスブラックを買うつもりがスタンダートのエビスを買ってしまった。家に帰ってからちょっと飲んで眠る。そして2時くらいに起きてうだうだしながら家を出る。
今日は今年初めての生落語『第2回桂米二一門会』なのだ。京急に乗り、横浜で快特に乗り換えて、蔵前で降りる。会場は深川江戸資料館なのだが、開演までにまだ時間がある。なのでトーキョー・ピクセルというところで行われているべつやくれいの個展に行く予定だった。
行ってみるとその場所はあっさりと見つかったが、予想を反しての会場の小ささと別役さん本人の姿を見つけて、気後れをしてそこを通り過ぎてしまった。仕方がないので界隈をぐるっと廻って厩橋を渡り、清澄通りを両国方向へ行く。天気が良い土曜日だからか人が多い。以前働いていた場所なので見覚えのあるところが多い。
森下の駅前を通り、入ったことのない魚三酒場の前には人が並んでいた。高橋を渡り現地近くに到着。まだ時間があるので周辺をうろうろする。どこかでコーヒーでも飲もうかと思っていたが予想通り適当な店がないのでぐるぐるっと廻って会場に入った。
30分前にもかかわらずすでに5人ほど並んでいた。
出演者も私のそばを出たり入ったりしていた。時間がきて席を確保し開演を待つ。三番弟子の二豆さんが出てきて、「無礼講トーク」へのお題を募集と終演後の抽選会の説明をしていた。入りは7割くらいか、ということで演目。

第2回桂米二一門会

『宿屋町』 桂二豆
『上燗屋』 桂二葉
『鹿政談』 桂二乗
仲入り
『無礼講トーク桂米二・二乗・二葉・二豆
『青菜』 桂米二

二豆さんは初めて。演目も初めてで上方によくある旅の噺のひとつだそうだ。噺自体は達者で少し驚いたくらいだ。二葉さんのした噺も初めての演目、酔っ払いのお噂。この人の高座は数えるくらいしかないが本当に面白い。一番弟子の二乗さんはお白洲物。仲入り後は前回より始まったトーク・コーナー。二乗さんの天然振りが目立ったかな。師匠が演ったのは夏の演目。東京のとはちょっと違う。前回は二乗さんが演じていた。笑える定番の落語らしい噺であった。
抹茶大福が当たるという抽選会は予想通り外れた。終演後は清澄白河駅から大江戸線浅草線京急と乗り継いで帰ってきた。
買っているのは『七つの時計』 『牧師館の殺人』 アガサ・クリスティー

 

牧師館の殺人(クリスティー文庫)

牧師館の殺人(クリスティー文庫)