国立演芸場11月上席

ずいぶん久しぶりに、国立演芸場に出かけた。古今亭駒治の真打昇進披露興行を観るためにこのあいだ、チケットを取ったのだ。
とはいっても夜勤の悲しさで早朝3時ぐらいから起きていた。今朝放送の「目がテン」がお気に入りの「歴史研究会」ネタだったのでそれを観てからとりあえず家を出る。まだ時間に余裕があるから横浜橋でキムチを買って、いったん帰ってから再度出かけようかとも思ったが、戻るのもめんどくさいので伊勢佐木界隈から日ノ出町まで歩いてから京急に乗る。横浜駅で銀行に寄ってからJRに乗る。
新橋駅で下車。まだ10時を廻ったぐらいで開場は12時15分だ。とりあえず今日の会場のある半蔵門を目指して歩くことにした。何年振りかで歩く新橋界隈、日曜なので人通りは少なく開いている店も少ない。どこも同じだがパチンコ店にだけは人が並んでいる。時折小雨が降るなか虎ノ門から溜池と歩いていく。所々見覚えのある光景がある。赤坂見附の所謂駅ビルにいつからビックカメラが入ったのだろう?
三宅坂を上って国立演芸場に入ってチケットの手続きを済ませてから、半蔵門駅界隈に出て開いている店を探す。演芸場のすぐ近くにある可否道はお休みだ。新宿通り沿いにあるエクセルシオールカフェに入ってモーニングを頼んだ。お客は疎らである。
そこに小一時間過ごしてからまた廻りをぶらぶらする。中華料理店やインド料理の店など何件かはやっているようだ。いまだ健在の山下書店に寄ったり平河天満宮に参拝したりしてから会場に入った。
もうすでに開場していて2階のロビーは人でいっぱい。年齢層は高い。ということで演目。

国立演芸場11月上席
古今亭駒次改メ 古今亭駒治真打昇進披露興行

『弥次郎』柳亭市若
『平林』 古今亭志ん吉
『子ほめ』 古今亭志ん陽
『漫才』 青空一風・千風
『壺算』 古今亭志ん丸
『稽古屋』 金原亭馬生
仲入り
真打昇進披露口上 司会:志ん陽、志ん丸、馬生、志ん橋、駒治
『粋曲』 柳家小菊
『熊の皮』 古今亭志ん橋
『太神楽』 鏡味仙三郎社中
『旅姿宇喜世の駅弁』 古今亭駒次改メ 古今亭駒治

前座は市場さんのお弟子さん。開口一番としては珍しいネタかな。駒治さんは志ん駒門下から志ん橋一門に移っているので、今日は志ん橋一門がほぼ並んでいる。まず二つ目の志ん吉さん。お初かなあ?ちょっと思い出せない。志ん陽さんはずいぶん久しぶり。一風・千風さんは二回目かな。志ん丸師匠はもう何年振りだろう。出てくるだけで楽しい。仲トリは馬生師、鳴り物入りのネタだった。
仲入り後は口上。司会が志ん陽で志ん丸、馬生、志ん橋と挨拶をして三本締めでお開き。小菊さんの唄と三味線の後は現在の師匠志ん橋さんが甚兵衛さんの噺。お馴染みの太神楽、今日は仙三郎、仙志郎、仙成のトリオ。さてトリネタは初めて聴く噺。ローカル線に乗って旅をする新婚さんが地方の駅の駅弁屋の競争に巻き込まれるという捧腹絶倒のもの。何故か水戸黄門まで出てくる。吉原は岳南鉄道があるとか、北綾瀬島流しだとか笑える笑える。しかし所々聴きづらいというか早口でわからない部分があったのは残念かな。
帰りは半蔵門戦から東横線と乗り継いで横浜で買い物をしてから帰宅。