やっと読了

昨年から読んでは中断を繰り返していたハイスミスの『見知らぬ乗客』をやっと読み終えた。
もっと前に買っていて途中で放り出している短編集もそうなのだが、ハイスミスはなんとなく重いのである。今作はヒッチコックの映画でも著名な交換殺人の話なのだが、本質はそこではなくて人の弱さとかそういうものが本来のテーマなのだろう。だから登場人物の何人かろくでもない嫌な奴なので読むのがつらいのである。