二代立花家橘之助襲名披露興行

先週だったか、思い立って前売チケットを買った上野鈴本の『二代立花家橘之助襲名披露興行』に行ってきた。
10時半過ぎに上野に着いたのだが、鈴本の前にはすでに10人ぐらいが並んでいる。いまはこんな感じなのかな。まあ日曜日だし仕方がないんだろう。並びにある蔦屋書店に入るとターリーズが入っていて以前とは変わっていた。棚を眺めると月刊東京人の12月号が永井荷風特集なので買ってみる。ちょっと前までサンクスだった気がするファミマで飲み物を買って列に並んでみた。予想通り決まった時間より早く開場ということになった。そういえばここに入るのもずいぶん久しぶりだ。

二代立花家橘之助襲名披露興行

『子ほめ』桂やまと
『太神楽』鏡味仙三郎社中
『片棒』三遊亭歌る多
財前五郎』五明楼玉の輔
『漫才』ホームラン
『漫談』三遊亭若圓歌
『猫の皿』三遊亭歌武蔵
初天神春風亭一之輔
『奇術』アサダ二世
『看板のピン』桂文楽
『漫談』三遊亭歌司
仲入り
口上 立花家橘之輔・五明樓玉の輔・三遊亭歌司・三遊亭金馬
紙切り』林家楽一
『親子酒』三遊亭金馬
『浮世節』立花家橘之輔

毎度のように開口一番は前座さんだと思っていたがいきなり真打が出てきたのには驚いた。やまとさんは二つ目だった時に2回ほど聴いている。太神楽は仙三郎・仙成さんの二人。太神楽も久しぶりだ。考えてみれば寄席に来るのが久しぶりなのだから当たり前のことだ。歌る多師匠はブログなどでお馴染みなのだが高座はお初である。吝嗇の定番を楽しく聴いた。お馴染みの玉の輔師匠は新作だった。ホームランの漫才はいつ観てもおもしろい。若圓歌師匠はお初。まあ三遊亭の師匠方を観るのはめずらしいのでこういうことになるのだろう。演ったのは漫談だったのだが、プロフィールを見ると漫談家になったりしている人なのでそういうことなのかな。歌武蔵さんのネタは生では初めてか?一之輔さんは巷間、得意ネタといわれるもの。実際に聴くのは初めて。人を喰ったアサダ二世の奇術のあとはこれも初見の九代目文楽師匠。博打ネタであった。仲トリは圓歌一門の惣領の歌司師匠も漫談であった。今日はお披露目でもあり、客席の出入りも多く時間も押していたので仕方がないかな。
仲入り後は口上。司会は玉の輔で橘之助、歌司、金馬と並ぶ。その後紙切りは正楽さんのお弟子さん、横綱、武蔵と小次郎、結婚式、七五三、橘之助と切った。これまた初見の金馬師匠。この人も長生きである。酔っぱらいの噺であった。やっとトリの登場である。小圓歌時代は三味線漫談だったが先代が浮世節と称していたらしい。先代の得意な「たぬき」を演った後に、道成寺を踊って幕となった。

http://rakugo-kyokai.jp/news/2158/

帰ってから『怪盗ニック全仕事4』読了。この巻から女怪盗サンドラが登場する。

怪盗ニック全仕事4 (創元推理文庫)

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