桂雀三郎ひとり会

このあいだ、かわら版を観ていてふと思い立ち、ちけっとぴあで前売りを購入したので出かけてきた。
会場はいつものお江戸日本橋亭、近づいている台風18号の影響で雨模様の天気である。午後自宅を出て東海道線で東京駅まで出る。大手町から鎌倉橋を渡り淡路町を目指す。やなか珈琲神田店でコーヒー豆を買うのである。ブラジルのフローレスタ・デ・ヴィセンチという長い名前のを頼んで、出来上がるまで界隈をぶらつく。久しぶりに宮地楽器に入ってみた。グレッチのホワイト・ファルコンかなにかが160万とか値段がついていてちょっと驚く。裏道を歩くがこの辺りもすっかり変わってしまった。まあ長いこと生きているから仕方がない。焙煎が終わった豆を受け取って神田駅に向かう。ドトール日本橋本石町店でひまつぶし。ここは広くて一部電源もあっていい。元々神田駅近くだから土曜日なので人もそんなに多くない。
時間が近づいてきたので会場へ向かう。雨は降るのか降らないのかはっきりしない。待っている人は10人ほど、この天気なのでこんなもんかな。開場となって席を占めるとほぼ満員。関西弁の人もいるようだ。ということで演目。

桂雀三郎ひとり会』

「子ほめ」 桂慶治朗
「わいの悲劇」 桂雀三郎
トーク桂雀三郎+立川左談次
仲入り
「短命」 立川左談次
「宿屋仇」 桂雀三郎

開口一番は米團治さんのお弟子さん。「わいの悲劇」というのは小佐田定雄作の新作のようだ。父親が能楽、母親が歌舞伎、姉が浪花節、妹が宝塚、本人が松竹新喜劇が大好きという一家にやってきた日本の古典芸能に興味のあるアメリカ人の女性がやってくるというお話。あほらしいというしかない爆笑噺だ。その後ゲストの左談次さんとのトーク。若手の頃に一朝、馬桜、さん喬、雲助、扇遊といった面々と交流会を行い、お互いの家に泊まった仲だという。その頃の上方落語界は50人程度とのこと。仲入り後はさだやん師匠がお馴染みの噺。トリは大ネタ、生で聴くのは初めてかな?
左談次さんがゲストなのでチケットを買ったというのが本当のとこなのだが雀三郎さんは枝雀さんのお弟子さんらしく楽しかった。さだやん師匠も元気そうでなにより、なんせ最近渋谷らくご5日連続出演とか働き過ぎとしか思えなかったのでちょっと心配していたのだ。まあ寝不足でも出かけるものである。
買っているものは下記の通り。
『定本漱石全集〈第9巻〉心』、『Cheap Xmas:Donald Fagen Complete』、『捕まえて、食べる』 玉置標本、『コラム息切れ』 小野法師丸、『赤いゾンビ、青いゾンビ。ー東京日記〈5〉』 川上弘美
漱石の『行人』は読了済み。なんというか悩んでいるね、漱石さん。

心 (定本 漱石全集 第9巻)

心 (定本 漱石全集 第9巻)

 
捕まえて、食べる

捕まえて、食べる

 
コラム息切れ

コラム息切れ

 
東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。

東京日記5 赤いゾンビ、青いゾンビ。