第五回 らくご・古金亭ふたたび

すでに半分は過ぎてしまったが今年初めて、落語を聴きに出かけた。何日か前に何かで見かけた「古金亭ふたたび」という落語会だ。十代目金原亭馬生一門の面々が、五代目志ん生と十代目馬生の演目を取り上げる会とのこと。今回が5回目。メールで予約すると振込みで料金を支払い、その順番で当日入場という手順らしい。
先に料金を払っているので流石に出不精な私も暑い中出かけることにした。横浜から横須賀線新日本橋で降りる。飯でも食おうかと神田駅界隈をうろうろするが日曜日なので開いている店は少ない。江戸ッ子寿司でも入ろうかと思ったがなかなか決心が付かない。結局のところ何年か前に入ったと思われる家系ラーメンの「春樹」という店でネギラーメンを食べた。神田まで出てきて家系もどうかと思うのだがまあいつものことだ。後から調べたらどうもチェーン店のようで都内で手広く営業しているようだ。その後そばにあるドトールで時間を潰す。
12時20分より整理券配布ということなので10分前ぐらいに会場のお江戸日本橋亭に向かう。トリネタが『鰻の幇間』で雲助師なので予想はしていたがいっぱいのお客であった。ということで演目。

第五回 らくご・古金亭ふたたび
於・お江戸日本橋亭
『子ほめ』金原亭小駒
『安兵衛狐』桃月庵白酒
『そば清』金原亭馬生
仲入り
『青菜』金原亭駒三
『鰻の幇間五街道雲助

開口一番は当代馬生門下の前座さん。小駒という名前はいろいろな人が名乗っているので今日の人で何代目なんだろう等と思いながらこういう会の初っぱなにはよく聴く演目。この噺も演る人で細部がいろいろ違うのでおもしろい。次は少し痩せたか白酒師。相変わらず毒の混じった枕から初めて聴く噺。最初は上方の『天神山』みたいだなと思って、後で調べてみたらその通りであった。当代の馬生さんは初めてである。この演目も生で聴くのは初めてかな?ビデオで観るばかりであるが先代の「どうも」のフレーズが耳に残る。仲入り後も十代目一門の方。この師匠も初めてだ。夏の落語といえばこれだ。トリも真夏の噺、雲助師匠の高座に触れるのはどれくらいぶりだろう。
やはり生の落語は楽しい。会場の入りがもう少し少ないとゆったりしていていいんだけどな。