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日曜の夜席

とにかく暑い。世間はオリンピックとか高校野球とか、いろいろとさらに暑苦しい。毎度のように時間を持て余す日曜日、とりあえずクリーニング店に出かけ、横浜駅のキオスクで週刊碁を買い、東口ドトールで一息入れてから伊勢佐木方面へ向かう。
途中平沼橋近くのありがた家という家系ラーメン店でネギラーメンを食べたがまあなんというか可もなく不可もないといった感じだった。南蛮屋でコーヒー豆を買って、カトレアプラザで酒のつまみを買い、横浜橋商店街でキムチを買ってから曙町のバス停から神奈中バスで一旦帰宅。ちょっと横になるが大して眠れないので意を決して鈴本の夜席に行くことにした。
鈴本演芸場八月上席夜の部

『道灌』柳家寿伴
『転失気』古今亭志ん吉
『太神楽』鏡味仙三郎社中
『牛ほめ』桂南喬
『強情灸』橘家圓太郎
『三味線漫談』柳家紫文
『新粗忽長屋』三遊亭鬼丸
『千早ふる』橘家文左衛門
仲入り
『漫才』ホームラン
浮世床 将棋・本』桃月庵白酒
『漫才』ホームラン
『子別れ 子は鎹』蜃気楼龍玉

日曜の夜席ということで予想はしていたが、それ以上のお客の少なさ。客席の半分も埋まっていない。やっぱり日曜の夜はねらい目だな。
開口一番の前座さんは柳家三寿師匠のお弟子さん。とはいっても三寿師匠という人はかわら版の年鑑くらいしか見たこともない噺家さんだ。先代小さん門下でそれなりのお年齢のお方だが、そういう人のお弟子さんというのはある意味そそられる。前座さんの定番をこなして、お次は志ん橋門下の若手。これまた寄席ではよく聴く噺。お馴染みの太神楽だが、一人だけ初めてみる顔があった。考えてみれば寄席に来たのも久しぶりだから仕方のない話か。続いてはベテランの師匠、私は初見、これまた寄席ではよく聴く与太郎噺。圓太郎さんは実に人にあった噺。紫文さんもも久しぶりに聴いた両国橋で崩れ落ちるいつもの話。初めて見るのは鬼丸さん。オレオレ詐欺粗忽長屋の世界に取り入れた新作を聴かせてくれた。仲トリは文蔵を襲名する文左衛門師匠。随分前に聴いた池袋でもそうだったが、『とわ』の意味をトリの龍玉さんに投げかけて引っ込んだ。
仲入り後はホームランの漫才で楽しみ、白酒さんは浮世床で爆笑を誘う。白酒さんも行っていたが、夢葉さんの代演であるアサダ二世と連絡が取れないことが発覚。ホームランのお二人が再び登場し、アサダ二世のエピソードを披露してようやくトリの時間となった。龍玉師匠を聴くのは何年か前の池袋の『道灌』だったかな。所謂、落語のスタンダートを演ってくれた。この噺を聴くのはずいぶん前の志ら乃さん以来であろう。この手の人情噺はちょっと苦手だが多少うるっと来てしまうなあ。それにしても雲助一門はみんな揃って立派な真打だ。
追い出し太鼓に送られて演芸場を出る。空いていたから退場もスムーズ。上野駅まで歩いて東海道上野ラインのグリーンで帰宅。日曜日の夜のせいか混んでいた。
『エジプト十字架の謎』読了。ラストは冒険小説のようだったが、いろいろと細部のエピソード、夫人の浮気とかがほっぽりだしたままだったのがちょっと引っかかる。