箱根宮ノ下

今日から箱根宮ノ下へご家族で一泊旅行。
10時ちょっと前に仕事が終わったのでいったん家に帰ってから、再度家を出る。いつもの稲取に比べて1時間ほど余裕があるので、横浜駅西口で車中の食べ物などを物色。結局ハンバーグサンドとサラダとビールを買って東海道線グリーン車に乗り込む。小田原駅で下車、いつもなら登山鉄道なのだが今回はバスに乗る。ところが箱根湯本までかなり混んでいて普段なら20分ほどで着くところが倍くらいかかってしまった。そのまま宮ノ下まで行くつもりだったが湯本で降りてぶらぶら歩くことにする。
混雑している湯本から朝日橋を渡り、函嶺洞門を横目に見ながら早川沿いを行き千歳橋を渡って塔ノ沢、国道一号線になるのだろうが、交通量が多い。バスやら観光の車に混じってトラックなどもあり、歩道が整備されていないので歩きずらいのだ。老舗旅館の福住楼、環翠楼を横目にさらに歩く。徐々に勾配がきつくなり、先ほどあった上塔ノ沢というバス停以来、一向に次のバス停が現れない。そんななか私の横をバスが何台も通り過ぎていく。けっこう登ったところに出山というバス停があった。近くに出山鉄橋という登山鉄道の名所が近いらしい。道の向こうに金乃竹という旅館専用の吊り橋が見える。
10分くらいでバスが来た。ここからは相当な登りでバスに乗って正解だった。大平台から宮ノ下で下車。観光案内所で観光地地図を2部貰って旅館に向かって歩く。相変わらず交通量は多いし道は狭い。宮ノ下箱根神社という神社に寄り、箱根七湯の一つである底倉温泉を横目に見て坂を登って、今晩の宿、武蔵野別館に向かう。
実を言えば旅館の前の坂が一番きつかった。隣は元温泉小学校。この宿は、多分十年以上前に訪れたことのある宿。酔っぱらっていたのであんまり記憶はない。時間が半端なのか、私一人で徒歩で来たせいか、フロントの反応がない。何度か呼びかけてやっと案内ということになった。相変わらず人気の旅館のようだがちょっと不安になった。
ご両親と兄貴と合流。部屋は6階。なぜか部屋の手前に配膳室と業務用エレベーターがあるという奇妙な場所にある。部屋付属の風呂は小さい露天風呂である。以前と同じで全館畳敷きである。とりあえず4階にある大浴場に行く。大浴場の手前にラウンジがあり確かここで生ビールを飲んで、酔っぱらった記憶がある。廊下には何故か魯山人の焼き物が展示されていたりする。
温泉は温め、多少長めに入らないと温まらない。前と同じだが眺めは大したことはない。風呂上りにそのラウンジでエビス生ビールを親父と兄貴と飲む。部屋に戻って夕食までの時間を潰す。やることがないので再度風呂に入った。
夕食朝食ともに部屋食、というかこの旅館には食事処がないようだ。ワンフロア3から5部屋程度ということでこじんまりした旅館といえよう。夕食は所謂懐石料理、おいしかったのは小振りの鮑と大トロ。後は大したことはなかった。お酒のメニューが貧弱で、旅館値段なのは仕方がないがもう少しバリエーションが合っていいと思う。ワインセラーがあるらしく別にワインリストがあったがこれもバカ高い。頼んだ吟醸酒も変な味だったので冷蔵庫の瓶ビールを飲んでいた。