第十二回柳家甚語楼の会

『狸の札』三遊亭歌むい
『出来心』柳家甚語楼
『熊の皮』柳家さん光
『くしゃみ講釈』柳家甚語楼
仲入り
居残り佐平次柳家甚語楼

今回の主役、甚語楼さんの三席はすべてネタ出し。歌むいさんは歌武蔵師匠のお弟子さん。開口一番らしいネタであった。『出来心』は泥棒のネタ。花色木綿のくだりまで演るのは珍しいのかな。さん光さんは甚兵衛さんが活躍する噺。確か2月に一佐さんで聴いている。『くしゃみ講釈』はずいぶん昔、不動院寄席でらく次さんで聴いている。仲入り後は大ネタで個人的にも好きな噺だ。なんといっても佐平次という人物がいい。いかにも落語の世界の登場人物だ。勘定が足らなくて店に居残りをしているにもかかわらず、なかで働きはじめるというのも落語らしくてなんともいえない。下げはTBSの番組で見た圓生師匠と同じでちょっとわかりにくい。
帰りに横浜のヨドバシでネットで買っていたCDを受け取って帰ってきた。