古井由吉

梅雨がなかなか終わらない。さらにいえば給料日前だ。ということで、お休みだがだらだら過ごすことにした。
[Book]
夜中だったか明け方だったか、とりあえず、『古井由吉自撰作品第六巻』を読了。この巻に収められているのは『仮往生伝試文』。刊行時に単行本で買っていたが読むのにだいぶ苦労した記憶がある。その頃に比べるとそんなに苦労はしなかったが、まあ所謂、難解な小説である。というか、小説なのかエッセイなのかすら判然としない。古の今昔物語からの引用があるかと思えば、作者と思われる人物の日記も登場する。さらに本来の小説のような部分もある。基本的には「死」というものに関しての話なのだが、どうもなかなかよくわからない。