白酒・甚語楼ふたり会

柳家おじさん 『平林』
柳家甚語楼 『猫と金魚』
桃月庵白酒 『お茶汲み』
仲入り
桃月庵白酒 『禁酒番屋
柳家甚語楼 『百川』

何故か、前座さんが自ら幕を開けてスタート。なかなかおもしろいキャラの前座さんであった。考えてみたらこの演目は良く知っているがちゃんと聴くのは初めてかもしれない。開口一番の後は、本来であれば白酒さんの出番なのだが、会場入りが遅れたということで甚語楼さん登場。この人は以前テレビで見て以来。枕から笑わせていただいた。この演目もちゃんと聴くのは初めてで、こんな笑える噺とは思わなかった。続いて白酒師匠は廓噺。この噺は歌丸さんで何度か(テレビだけど)見ているのでその印象が強かった。爆笑という噺ではなく、くすっと笑う感じかなあ。この人は何を聴いても安心して聴いていられる。
仲入りを挟んで、再び白酒登場。何を演るのかなと思っていたら、『禁酒番屋』だった。まあ下世話といえば下世話な噺。番小屋の役人がどんどん酔いが廻っていく姿・表情がいい。トリネタは随分前に立川志らべで聴いたことがあったかな。あの頃、志らべさんはまだ前座だったかなあ。この噺は百兵衛さんをどう描くかだと思う。魚河岸の若い衆との会話の妙が楽しく聴けた。
この間も書いたが、40前後の噺家さんは誰も達者で、達者で楽しく聴ける。甚語楼さんも良かった。