第三十五回志遊の会

開口一番
『子ほめ〜十徳』
立川松幸
『替り目』
立川志遊
仲入り
中村仲蔵
立川志遊

相変わらず、客席の年齢層は高い。でもこれが普通なんだろう。開口一番は談幸の弟子の松幸。枕を振って子ほめに入ったところ、志遊から待ったが掛かる。どうもお客が増えたということで新たに椅子を持ち込んだのだ。かわいそうに松幸は仕切りなおしで噺を替えてがんばった。初めて聴いたけど普通ですね。どうもお客に花見の流れか酔っ払いが多い。不吉な予感がしたが、まあ特にトラブルもなく進行。志遊登場、まずは御馴染みの演目。この噺もやっぱり演者によって違うなあ。仲入り後は大ネタ。このあいだ隅田川馬石の『淀五郎』に続いて芝居噺だ。この手の噺は笑いどころも少ないので聴く方でちゃんとしていないとつらいものがあるが、志遊さんは手堅くやっていた。以前ビデオで見た雲助師匠のとはちょっと違う。ぜん馬師匠から教わったということで、さらに大元は先ごろ引退を表明した円楽さんだという。1,500円でこれだけ聴ければ満足なのだが、もうひとつなにかがあればもっといいんだけど、その辺がもったいない。