五街道Forever Ⅱ」五街道佐助改め隅田川馬石、真打披露興行

白酒+弥助
学校寄席における寄席鳴り物高座
弥助
「鮑熨斗」
雲助
お菊の皿

仲入り

白酒
寿限無
佐助
「淀五郎」

最初の余興は、弥助+白酒による学校寄席の再現。僕等を小学校の児童や先生に見立てた寄席での鳴り物を見せてくれた。相変わらず白酒師匠の話術は巧みでたちまち会場が笑いに包まれる。
その後、弥助の演目は志らくで何度か聴いたもの。志らくではラスト近くの棟梁による言い立てがいつも聴いていていまひとつなのだが、弥助では細かい言葉の意味がいまひとつピンとこないのがちょっと消化不良か。
仲トリに総帥雲助登場。いかにこの一門がいいかげんかを枕で話す。一門会はこれで二回目だそうで、弟子の真打昇進が決まると行っているらしい。ということは二つ目の弥助の時が三回目で最後、後は雲助没後の『しのぶ会』だそうである。テレビでは何度か見ていて、生で見るのは多分これが初めての演目。雲助というと人情噺や怪談噺の印象が強い、というかテレビでそのような演目しか見ていないのでこういう噺を聴くのは初めて。楽しく笑わせてもらいました。そういえば雲助師匠を生で聴くのは初めてだ。
仲入り後、まずは披露口上。ぞろっぺいな一門らしく、司会がしっかりしない。それにちゃちゃを入れながら、主役佐助改め馬石のエピソードを披露していく。『料理がうまい』『電磁波が苦手』とかいろいろとすっぱ抜かれていた。
ひざに白酒登場。やはり時間の関係からか、短い演目。ずいぶん縮めていたようだ。しかしこの人は何を聴いても外れがないなあ。
さて主役登場。披露口上でも一門のみんなも言っていたが実に真面目な感じの高座。ここまでけっこう時間が掛かっていたのと演目が演目なので多少聴く方も疲れが出ていた。熱演ではあったがちょっとこちらの集中力が途切れてしまった。今度はもう少し軽い噺を聴きたいなあ。それにしても佐助さんってどこかで聴いた記憶があるのだが、いつだっただろう?
終演後、Kが自宅に帰ってから自由ヶ丘に行くということで、上野駅近辺まで送っていって、どこにも寄らずに帰宅。